[3Dプリンタ] ABSフィラメントの設定を煮詰める

3Dプリンタ
実は3Dプリンタ買ってました(;’∀’)

Anycubic i3 MEGA を3週間ほど前に購入し、いろいろとプリントしてみたものの、いろいろと造形で納得できない部分などもあるので、ベンチマークでよく使われる船のモデル 3DBenchyを使って設定を煮詰めていきましょう。


2019年8月27日現在は、セールで5千円安くなっています。買う時期間違えた(;’∀’)

 

3DBenchyを0.2mmでプリントしてみる。


ぱっと見で、数点問題点が見えます。

  • 屋根に穴が開いている。
  • 底の方が荒れている。
  • 船の先端部分が荒れている。
  • 錨の穴の部分に横に筋が入っている。
  • 船室の壁が荒れている。
  • 煙突の途中から太くなって筋が目立つように荒れている。

とこれだけ見て取れます。


これは、Simplify3Dという有料のスライサーソフトでのスライス画像です。
下の方が荒れているのはこの画像ではわかりませんが、船の先端部、船室の壁、煙突の途中から太くなって荒れている部分はこの画像のちょうど青い部分にぴったり一致します。

ということは、荒れている原因はこの青くなっているからと断定していいでしょう。

さて、この色の違いは何かといいますと。

印刷速度になります。緑(2680mm/分)あたりは、比較的きれいにプリントできています。 荒れている箇所の青は・・・ 360mm/分です。

通常は、印刷速度を遅くするときれいにプリントできるといわれますが、この3DHEROのABSフィラメントについては、必ずしもそうとは言えないということがわかりました。

Curaなどでは、速度はmm/秒なので、そちらの数値に合わせると、約45mm/sではきれいに出力できているが、6mm/sでは荒れてしまうということになります。

しかし、おかしいです。Simplify3Dの設定では、下記のようになっています。


アウトライン減速を考慮しても1800mm/分(30mm/秒)となります。

ここが問題でした。アウトライン減速で50%減速してからの、この設定でさらにそこから20%減速されて、6mm/秒になっていたようです。

この設定を外すと、
無駄な減速がなくなりました。\( ‘ω’)/

 


続いて天井に穴が開いており、船尾の方のデッキもたわんでいます。
こちらの理由は簡単です。

 

この通り、インフィルを10%にしたため、このようなハチの巣のような補強が入っただけで中空になっております。
この上に、樹脂を0.2mmを3層重ねたのですが、下に落ちてしまったというわけ。船尾のデッキも同様の理由でたわんでいます。
これはこの層だけでもインフィル率を上げるか、面倒なら全体のインフィル率を上げてあげれば解消できます。

 


問題はこの船の下の方の荒れです。
スライサーの画像を見ても特に、速度も変わっていません。当然温度なども変更しないないので、基本的になぜ急にきれいになっているのか意味不明。

Facebookのグループでアドバイスをいただきました。

オーバーハングがきつい箇所ではファンで30%程度は冷却した方がよい

とのことでしたので、これらの失敗を踏まえて再度、設定を調整して出力しました。

 


積層ピッチは同じ0.2mmです。出ていた問題はすべて解消できました!

 


真上からみるとこうなります。天井の穴もトップレイヤー数を増やす事で解消しました。
デッキもきれいに出力で来てますね。

 

 


下の方のレイヤーが荒れるのも、ファン速度を2層目から30%に設定したことで解消しました。

 


ところどころに、点々とダマができてしまっている以外は0.2mmとして十分きれいに印刷できたと思います。

このダマの部分も、


この設定で改善が見込めるとのこと。

 

速度と品質はトレードオフということですね。

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