先日の記事でオイル交換時にゴム片が出てきて、オイル交換は中断、原因を探っておりました。
前回はフライホイールプーラーがなくて、フライホイールが外せずクランクケースを開けただけで終わりましたが、今回は道具がそろったので開けていきます。
フライホイールプーラーはなぜかJA07とはサイズが異なります。グロムと同じサイズになり、このプーラーは極めて使用する車種が少ないです。汎用品はだいたい28mmになっていますので、注意が必要です。
フライホイール中央のナットは、ユニバーサルプーリーホルダー等を使って、フライホイールを抑えながら17mmのナットを緩めます。
私は面倒なので、インパクトを使って瞬殺ですw
※インパクトならフライホイールを抑える必要はありません。
今度は、フライホイールプーラーを外したナットがついていた、部分に差し込みねじ込みます。ねじ込んだら、小さいほうの六角を時計回りに回して、フライホイールを外すのですが、私はモンキーで太い方を抑えつつ、メガネで思いっきり頑張ってみたのですが、歯が立たず・・・
おっかしーな・・・これって押し込んでるだけのはずだけどな・・・
メガネを延長するパイプとかは持ってないので、ここもインパクトに登場していただきましょう。
はい。瞬殺でした(;’∀’) 1万円ちょっと買ったボッシュのインパクトは全然歯がたたなくても、マキタの最新の最上位モデルは瞬殺です。
さすがに高いだけあるじゃねーか・・・
まずはこれをご覧いただこう・・・
おわかりいただけただろうか・・・・
こちらが、サービスマニュアルにあった写真・・・
おぃぃぃ!! プッシュロッド先端www
なんかテンショナアームに引っかかって下に落ちてこないご様子。
マジで草生やしてる場合じゃないです(;’∀’)
何でこうなった?
オイル交換時に出てきたゴム片の持ち主を探しましょう。
予想では、カムチェーンガイドローラか、カムチェーンテンショナローラでしたが、どうでしょうか・・・
発見!! カムチェーンテンショナローラの方でした!
エンジンのヘッドは開けたくなかったので、クランクケース側から、なんとかカムチェーンガイドローラも取り出してみましたが、摩耗はあるものの、大きなダメージはなく、テンショナローラの破片だったようです。
一旦、クランクケースは閉じて部屋に戻ってパーツの洗浄等をしました。
カムチェーンテンショナローラの状態はひどいものでした。ゴム片は触った感じ間違いなくこれだと思います。
カムチェーンガイドローラの方はまだもう少し使えそうではあるけど、だいぶ消耗しているのでついでに交換。
問題はこれ。サービスマニュアルに載ってる径に関しては問題ない。
写真でも、分かりますがパイプの中に黒いものが詰まっているのが見えると思います。
これがおそらく先端のブッシュゴムではないかと思います。
思うのですが、うまく取り出せなくてどうしてこうなったかはいまだ不明です。
しかし、先端の部分がどんなに押し込まれてもこのパイプの中に入っちゃうなんてことはなさそうなので、何らかの原因で破損してそのかけらが中に入ったんだと思います。
購入後2000km程度で、冬場はカムチェーンの音が鳴っていたので、もしかしたらそのころからヒビ等入っていたのかも? 点検だけでもしておけばよかった・・・
そしてびっくりしたのはこれ。カムチェーンテンショナアームですが、プッシュロッドの形にえぐれています。先端のブッシュゴムもなく、ここまでえぐれていたら、当然カムチェーンを張ることなんかできません。
すると、カムチェーンは暴れて、カムチェーンテンショナローラを攻撃。
ネットサーフィンしてるときに見たのですが、同様の事象で、カムタイミングがずれて点火時期がずれてパワーが出ないのではないか?
と書かれていました。これよりももっとえぐれてる例でしたが、そのブログでは、アームを好感してからしばらく走ってECUを学習させたらパワーが戻ってきたようだとあったので、期待です。
でも、ちょっと疑問が・・・ チェーンの張りを調整しているだけで、チェーンのコマの対応は同じはず。なので、動力の伝達自体はきちんとできてたはずだと思うんですけどね・・・ どうしてタイミングがずれるんでしょ?
そもそも、なぜこのようなことが起こったのでしょうか?
これが中国品質!と一言で片づけてしまっていいのでしょうか?
気になるのが、ボアアップ直後はパワフルで快調でした。その後ギア比を変更したので、パワー感はなんとも言えません。
ただ、確実に言えるのは、この筑波山でのオーバーヒート後、帰宅途中はパワー自体は変化を感じませんでしたが、ちょっと音がガチャガチャいうな・・・
オイル交換したらタペット見てみるか・・・なんて思いながら家路につきました。
日を改めて、サスの交換を行い、試走しようとエンジンをかけたら、カムチェーンの音がしました。このときの油温は20度くらいだったかな?
このときは、涼しくなったけどもうこの音なるんだっけ? まぁいいか、駐車場内を軽く試走するだけだからと・・・
そして、リアボックスも交換して・・・ この辺のはいずれまた記事にしようと思います(;’∀’)
最後に、慣らし終わったのでオイル交換を・・・ここで気づいたわけです。
思い起こせば、筑波山でのオーバーヒートが引き金だったのでしょうか?
油温は最高125度まで上がって、エンジンを切り休ませました。
しかし、この油温でプッシュロッドの先端がダメになったっていうなら、素材の選択ミスでしょ? だからさすがにそれはないと思いますが・・・
とりあえず、交換するべきパーツはわかったわけで、プッシュロッドは先端だけ買えば使えそうでうが、もしプッシュロッドのワンウェイ機構に問題があってそれが原因だとしたら、また同じことになるので、プッシュロッドも交換します。
とりあえず、もやもやが取れましたが、パーツ取り寄せて、治るのは速くて来週かな?
これらのパーツが2りんかんとかで常備されているなら、買いにいくんですけどね・・・